JACS OFFICIAL BLOG

治療院経営の原理原則 公式ブログ

創始者・井上定雄が、会員の先生方の経営相談に答えた千を超える問答より、その一部を抜粋して掲載しています。

継続来院

当日キャンセルを繰り返す患者さんに、キャンセル料を取るべきか

相談者当日キャンセルを繰り返す常連の患者さんに、少額でもペナルティを与えたいと考えている先生から

Q質問

いつもお世話になっております。
キャンセルについて質問です。
今までキャンセルの質問が沢山あり、参考になり実践しています。
しかし中には当日キャンセルをする常連の方がいます。毎回伝えてますが、何らかの言い訳をして何の進歩もありません。
キャンセル料を取ると患者様は来なくなると言ってましたが、私もそこは理解できます。
100円でもキャンセル料は取らない方が良いのでしょうか?
平気でキャンセルをして平気な顔されてるとこちらとしても辛い所です。
大変迷惑がかかっているので少しはペナルティーを与えたいところです。
何回も当日キャンセルが続く場合、患者様に、いつもお忙しいようなので来院日が確定したら来院日の当日お電話ください、と伝えるのも良くないでしょうか?
当日キャンセルが続く方に限り、キャンセル料100円でも患者様はやはり来院されなくなるでしょうか?
ご指導お願い致します。

A回答
一般社団法人日本治療院支援協会 創始者
井上 定雄

はい。何度もキャンセルする患者さんについてのご質問ですね。そうですね。キャンセル料を取るということが、この質問にも書いてありますけど、要はその患者さんに対してペナルティーを与えるとか、それによってキャンセルをさせなくするっていうのは、実は効果的でないんだっていうことは、他の回答動画でも何度もお話していることなんですけれども、特にペナルティーを与えることによって、人はちゃんと守るようになるのかっていうと、そんなふうには動かないんですよね。

実際に、私が指導している治療院ってたくさんあるわけですけれども、そこの人たちはすべての院が、キャンセル料の設定というものはしていないわけです。1円たりともキャンセル料をいただくことはないわけなんです。それでも、実は治療院によっては、このご質問の先生と同じように、何度も何度もキャンセルする患者さんがいらっしゃって困るっていう院もあれば、キャンセルなんて全然ないですって、100回に1回もないですっていう院もあるわけなんですね。

だから実はここに大きなヒントが隠されているわけなんですね。要は、患者さんの都合でキャンセルが起きているように思っているわけです。皆さん。でも実際には、治療院の運営方法が理由でキャンセルが起きているんだっていうことなんですね。要は、原因は患者さん側に存在しているのではなく、治療院側に存在しているんだっていうことが言えることなんですね。

これは他のことでもすべてなんですけど、原因はすべて治療院側にあるわけなんです。ですから、患者さん側にペナルティーを与えて改善させようとするのではなくて、治療院側の対応を変えることで、患者さんにも変わっていただこうというのが正しい対応なわけなんですね。ここの部分をしっかりと理解していただきたいんです。これがすごい重要なところなんですね。

原因はすべて治療院側にあるわけなんです。

具体的にどういうことをするのかっていうと、これは同じことの繰り返しですけれども、もう一度お話していくと、要は、キャンセルを減らすための基本は、患者さんに治療計画っていうのは、最も効果的な治療を受けていただくための重要なことなんだっていうことを、しっかりと理解していただいて、だからこそ、計画通りに来てくださいっていうふうにお伝えしていくことなんですね。

これはもちろん、問診検査、カウンセリングの段階がとても重要なことになるんですけども、そして、万が一来院できない場合は、できない都合が発生した、急用が発生した場合には、わかり次第、すぐにご連絡くださいっていうことですね。これは院内に掲示したり、初診時のお会計時に予約を取っていただくときにお伝えしたりするわけです。

そして、キャンセルのご連絡があれば、早めにもらえれば、今入っている予約の日の前日に変更したり、当日の時間を変更したり、もしくは、次の日のどこかに予約を変更していくと、キャンセルではなく予約変更に持っていくんだっていうことですね。これが当然重要なことになるわけです。

そして、予約当日のキャンセルや無断キャンセル、それから繰り返しのキャンセルについては、そういったことが起きると、準備して待っている治療院側にとってはとても困ることなんだということ。そして、同じ時間帯に予約を取りたかった他の患者さんもいらっしゃるので、その方にも迷惑をかけているということ。

でも、何より一番困るのは、治療が計画通りに進まないことなんだっていうことをね、あなたに良くなってもらいたいから、それがうまくいかないことが一番困るんだっていうことを伝えるんですね。よく起きるのは、こんなお話をする際にですね、ちゃんと守ってくださいみたいな表現だったり、そのなんて言うんでしょうか、不機嫌に話をする方が多いんですね。不機嫌そうに。

で、これはちょっとやっぱり間違っているわけですよね。目的が、患者さんを治してあげること、より効果的に計画通りやっていただくことっていうことが大事なわけですから、誠意を持って伝えるっていうことが大事なんですね。患者さんのことを真剣に考えて、誠意を持って伝えていけばですね、必ずや患者さんはわかっていただける。そういうふうにできていますので、その人間関係、先生と患者さん、治療院と患者さん、そういった感じの人間関係をしっかりと作り上げていくことが、このキャンセルをなくしていく、一番大きな要因になると言えます。

この問答の要点

  1. キャンセル料などのペナルティでは、人は約束を守るようにならない。
  2. キャンセルが多い院と、ほとんどない院がある。原因は患者さんではなく、治療院の運営方法にある。
  3. 計画通りに通う大切さを、不機嫌にではなく誠意を持って伝え、先生と患者さんの関係をつくる。