JACS OFFICIAL BLOG

治療院経営の原理原則 公式ブログ

創始者・井上定雄が、会員の先生方の経営相談に答えた千を超える問答より、その一部を抜粋して掲載しています。

継続来院

「お金が続かない」と言われたときの本当の理由

相談者年金生活の高齢の患者さんから、4回目の来院で「治療費が厳しい」と言われた先生から

Q質問

いつも大変お世話になっております。
高齢者の患者様の中で、年金生活だから一回5500円で月4万以上の治療費は厳しいと言われる事があり、先日も言われました。
この際どのように対応すべきでしょうか?
初診で言われる際はカウンセリングが出来てないのかと思う事がありますが、先日は4回目の来院の際言われました。そして、保険だけの治療なら通院出来ると言われましたので、私からは、保険だけの治療だけでは姿勢は良くなりません。
根本原因は姿勢が悪い事で起きています。
自費治療を受けて頂けないと姿勢は良くなりません。また、保険で出来る治療は限られてます。当院としても姿勢の治療で保険がきくなら保険で治療したいのですが、国が当院の姿勢治療を保険治療と認めてくれないので当院としては自費治療で治療費を頂くしかありません。
とお伝えしました。そしてこのままほおっておくと、症状が悪化して辛い状況になり、動けなくなり手術となる可能性もあります。
そうなったらもっとお金かかり辛い状況にもなると思います。当院の自費治療で1年間はかかりますが良くなります。この金額で良くなるのだから安いと思います。○○さんもしかしたら当院の治療で本当は良くならないと思ってませんか?私は同じような患者様を沢山診てきており、みなさん良くなってます。
自信があるからこうやって自信をもって説明をしているのです。とお伝えしましたが、患者様は、わかってはいるけど・・・家族と相談してみますと言われ、結局連絡も来ず来院されなくなりました。
私の対応について井上先生はどう思われますか?ご指導お願い致します。

A回答
一般社団法人日本治療院支援協会 創始者
井上 定雄

はい、ご高齢の年金受給をされている患者さんのケースですね。治療を始めて4回目の来院の際に、お金が問題で続かないというふうなことをおっしゃったっていうことなんですね。ですけど、これお金が本当に問題だったら最初から来ないんですよね。4回目まで来てからそれを言うっていうのがもう明らかに不自然なんですね。高齢の年金受給者ってことは、年金しか収入がないっていう意味だと思うんですけれども、本当に年金だけしか収入がない、もしくは蓄えがないということだったら、この治療を最初から受けるっていうふうに言ってないはずなんです。だって無理だから。そんなことがわかってるわけですよね。

これお金が本当に問題だったら最初から来ないんですよね。

例えば国民年金だったらいくら、厚生年金だったらいくらって入ってくる金額はもうわかっているわけですね。2ヶ月に1回いくら入りますっていうの。だからそれは自分で完璧に把握してて、その上で先生から1回5,500円ですか?っていう治療代を提示されてるわけです。

それで、はい、来ますと言って通ってるんですね。だからこの人、お金は問題じゃないっていうことですね。で、原因はだから必ず別にあります。それは痛みが緩和したから、もうこれぐらいでいいだろうとか、ね、もう年だし、これ以上良くならなくてもいいとか、先生が言っているような1年も通い続けて起きる効果、それにあまり期待もしてないんだよというふうなことじゃないのかなというふうに思います。

ですから途中でいろんなことを言ってみたところで、もう意思は変わらない状況になっていると思うんですね。むしろこの患者さんがなぜその最初の段階で回数券という選択肢がなかったのかなというふうに思うわけです。で、それで考えると最初から、もう先生はそんなふうに言ってるけど、私はとりあえず今ちょっと辛いんで、その痛みが和らぐまでの間、しばらくだけ行こうよと。

で、それで和らいだらやめようって最初から決めてたんじゃないのと。その決めてる意思が非常に固いので、最初から、非常に固い意思で決めているので、なんだかんだと説明をしたところで、もう耳にも入らない。そんな状況になってるように受け止められます。実際に目の前で患者さんを見てるわけではありませんのでわかりませんが、逆にこの高齢者の患者さん、もしくはね、ある程度年齢いった患者さんっていうのは、先生にまたね、いつかお世話になることもあるかもしれないし、今回はね、もういいけど、だから先生に何か、なんでしょう、もういいよとか、そんな言い方はしたくない。近所に住んでるかもしれないので、円満に終わりたいと思ってお金を口にする。これは一番多いパターンですね。お金の問題ですって言ったら、反論できないでしょって。お金の問題なんだからしょうがないでしょって言われたら、もう先生何も引き止められないでしょって。これを患者さんは非常に多用していきます。今回の場合もそういうことではないのかなというふうに思います。これを解消する方法は、もうカウンセリングの精度向上しかないですね。

この問答の要点

  1. お金が本当の問題なら、最初から通い始めていない。4回目で言い出すのは、理由が別にあるから。
  2. 「お金の問題」は、角を立てずにやめるための言葉として使われることが多い。
  3. その段階で説得しても意思は変わらない。解決策は、カウンセリングの精度を上げることだけ。