JACS OFFICIAL BLOG

治療院経営の原理原則 公式ブログ

創始者・井上定雄が、会員の先生方の経営相談に答えた千を超える問答より、その一部を抜粋して掲載しています。

問診・検査・カウンセリング

施術を体感してもらってから提案してはいけないのか

相談者施術を受ける前に今後の通院を提案するのは難しいと感じている、入会したばかりの先生から

Q質問

先日入会したばかりで恐縮なのですが、質問させてください。
問診→検査→説明と施術計画のお話の意義はぼんやりとは分かるのですが、施術を受ける前に今後の提案をするのは難しく感じています。
女性は特にその施術を受けて体感することによって、こちらの提案が受け入れやすくなる気がします。
受けてもいない施術を今後通うかどうかを決めるのは、難しい気がするのです。
判断しようがないというか、選択肢が欲しいというか。
検査の結果で通わなくては??となるよう、変えないといけないのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

A回答
一般社団法人日本治療院支援協会 創始者
井上 定雄

はい、お問診・検査・説明、施術計画のお話の意義はぼんやりとはわかるということなんですが、患者さんに施術の効果を体感してもらってから治療の提案を、今後の提案をしたいってやっていらっしゃるんだと思うんですけど、これって、基礎動画でもお話してある治療の4ステップのお話なんですね。治療の4ステップに男女の差とかないんですね。

で、これはもう本当に原理原則のお話なので、変えるところは実はないんです。これってもう日本人なら特にですね、誰でも身に染みているぐらい染みている流れなんですね。逆にこの流れに反しているものは全部リラクゼーションなんです。ですから、ご質問の中にあるような、腰を揉んだり、肩を揉んだりなんかわからないんですけど、施術をした結果、どうですか?楽になりました。っていう風に、それでっていう始まるのは、これはもうリラクゼーションの常套手段ということなんですね。

逆にこの流れに反しているものは全部リラクゼーションなんです。

で、そこで実は患者さんは違和感を感じるということなんです。で、基礎動画でもお伝えしてますけど、患者さんの85%程度は、カウンセリングの時点で、先生の提案通りに通院するかどうかを決定しているんですね。これは私は過去8万人以上の患者さんの調査結果からわかっていることですし、海外だともっと数字でかいよっていう風にお話をいただきます。

で、日本の治療家の多くは、実はその技術セミナーで悪影響を及ぼされているんですね。で、もう技術セミナーでその場の変化が大事だっていうことを散々言われるんですね。で、ですが実際には、その場での変化を強調すればするほど、その場での変化を体感すればするほど、その患者さんは長期間の継続通院をしなくなります。

要はその場での変化だけを求めるようになる。根本的な原因の重要性やそれの解消については、関心を持たなくなってしまうんですね。で、その結果、本当の意味で治ることはなくて、また痛みが戻ってきたら、またそこに来て痛みをとってもらってっていうのを繰り返すということが、非常に問題点なんですね、これは。治療院としての本質から外れていっているということなんです。

で、本来ですね、私たちがやっているのは、伝統代替補完医療と呼ばれているものですね。で、これは筋肉、骨格、神経系の問題を、薬とか外科的な手法を伴わずに、時間をかけてゆっくり治す、リスクの少ない方法なんですね。で、治療院に通う患者さんの多くは、リスクが少ない、安心、安全、効き目がゆるやか、というのが実は選択している理由だったりするんです。むしろ、その治療計画や治る見込みもわからないのに、施術を受けることの方が、受け入れがたいというふうに理解していただきたいんですね。これ、日本は、日本人はその誰かれなく肩を揉んだり、マッサージしたりっていうのが認められているので一般社会でもそういった流れ、誰でも普通にマッサージを受けるっていう風なことはあるんですけど、これ海外に行くともうないんですね、絶対に。どんな治療計画だとか、どんな治る見込みだとか、どんな原因だとかっていうことを明確に説明しない限り、誰も施術を受けないんですよ。なぜなら、犯罪行為になってしまうからなんですね。

このあたりもやはり、その伝統代替補完医療の本質っていうものを、理解していただきたいと思います。ですから、問診・検査・カウンセリングでしっかりと納得いただいて、治療計画を了解していただいた上で施術が始まると。そういうスタイルを目指していただきたいです。

この問答の要点

  1. 問診・検査・カウンセリング・施術の「治療の4ステップ」は原理原則。男女の差もなく、変えるところはない。
  2. 施術を体感させてから提案するのは、リラクゼーションの手法。その場の変化を強調するほど、継続通院しなくなる。
  3. 治療計画に納得していただいてから施術を始める。それが治療の本質。