開業前に、新患集客より先にやるべきこと
相談者5月に鍼灸院の開業を控え、新規の患者さんをどう集めるか悩んでいる先生から
はじめまして。
5月に鍼灸院を開業予定で、今回入会させていただきました。
今回の質問ですが、井上先生はリピーターの継続が最重要とおしゃられていますが、私のように開業するにあたっては、まず新規の患者さんの集客が必要かと思います。
そこで、開院までにやらなくてはならないこと、これだけはやっておくなどのアドバイスがいただけたら助かります。
定石のチラシのポスティングとホームページの開設は開院前に行う予定でいます。
周囲は新興住宅地ですが、県民性か、鍼に対す認識は今ひとつで、怖いというイメージが強く、いやだと言う人が多いです。
しかし、そのような所だから、眠っている患者さんは沢山居ると思うのですが?
はい、5月に鍼灸院を開業される先生からのご質問ですね。まずは新規の患者さんの集客必要かっていうふうに書いてあるんですけど、基礎コンテンツを見ていただければしっかりと説明してあるんですけれども、もちろん治療院っていうのは新規の患者さんが来て、その人が継続来院してっていう順番で時間は流れていくんですけれども、仕組みとすると、まず最初に継続来院をしてくれる仕組みっていうものが絶対的に必要なんですね。これがなければ、どんな人数の新規の患者さんを集めたところで、よく言うザルで水をすくう状態ですね。いくらすくってもすくっても、何も残らない。それだけじゃなくて、そのザルから漏れた水っていうのは、もう土に染み込んでしまって、二度と取り戻すことができないんですね。
これがなければ、どんな人数の新規の患者さんを集めたところで、よく言うザルで水をすくう状態ですね。
だからこそ、新規患者を集めるという行動をする前に、継続来院する仕組みをしっかり作りましょうということをお伝えしているわけです。特に鍼灸院ということですので、一度来てダメだったらもう二度と戻ってこないと思った方がいいんですね、患者さんっていうのは。
ですから、必ず継続来院する仕組み、特に問診、検査、カウンセリングですね。ここをしっかりと作り上げていただくっていうのが、開業前に絶対的にやっておかなければいけないことということになります。5月の開業予定でしたら、あと2ヶ月ちょっとあるんでしょうかね。できれば、開業マスターパックにいろんな新規開業にあたってやらなきゃいけないことっていうのをまとめておりますので、まだ間に合うこともたくさんあると思いますからね。できればそれで学んでいただくのがいいと思います。初月ですね、新規の患者さんの集客の目標っていうのはもう立てているでしょうか?要は1ヶ月目に何人集めるかっていうのがとても重要なんですね。
で、その人たちを継続来院していただくことで治療院っていうのは、まず最初のスタートが切れるわけです。チラシとポスティング、それからホームページの開設は開業前に行うということですけれども、どんな内容のチラシを何部撒くんですかっていうことが大事ですよね。普通に鍼灸院、新規開業なんていうチラシを撒いたところで、反応なんかほとんどないと思います。1万撒いても2万撒いてももしかしたらゼロかもしれません。もしかしたら万が一5人とか10人とか来るかもしれませんけども、どんな内容のものを作るかということをちゃんと精査して作る必要がありますし、ホームページも作っただけでは意味がないんですよね。ホームページにどうやってアクセスを集めるんですかっていうことを考えていかないと、ホームページ作っても誰も見なかったら当然誰も来ないという結果になります。
なので、新規開業を決めたら、その1ヶ月前、オープンの1ヶ月前の期間っていうのが最も重要な期間になるんですね。この期間に集客をするっていうことが大事になるんです。開業してから集客を始めたんではもう遅いんですね。開業する前に集客活動をするということを理解しておいていただきたいと思います。鍼の認知度のお話ですけども、鍼の認知度が低いっていうのは日本全国一緒なんですね。
ですから、鍼の資格を持っている方は実は日本に17万人くらいいるんですね。ですけど、鍼灸院ってなかなか成功している治療院はほとんどないっていうのが現実です。なんでかっていうと、鍼イコール怖いとか痛そうとかっていうイメージで敬遠されてしまうわけですね。そんな中でですね、どうやって鍼っていうのはこんな症状に効果があるんだとか、そして鍼は実はそんなに痛くないとか、安全なんだっていうことをどういうふうに伝えていくかっていうのがとても難しくなってくるわけです。広告の規制も今後どんどん厳しくなってきますので、通常の法律を守ったチラシ、法律を守ったホームページだけではなかなかその鍼の良さとかですね、効果とか安全性っていうのはなかなか伝わらないっていうのが現実なんですね。
ぜひともやっていただきたいのは、特に新興住宅地ということですので、挨拶回りですね。近隣の挨拶回り、要はチラシもポスティングしててもほとんど90%は見ずに捨てられます。見た人の中で興味を持つのが何人いるかっていうお話ですけども、だからこそ手渡しするっていうのが大事ですね。近隣は一軒一軒ご挨拶、新規に開業いたしますと、鍼灸院ですと。
で、こんなことやってますというふうなことをね。こんなことでお悩みじゃないですかとか、そういったことを一軒一軒挨拶して見ていただくといいと思います。そうすると、もちろんポスティングをするより10倍以上の反応率は出ます。少なくとも。場合によると20倍とかの反応率になります。それと同時にですね、近隣の方々がその鍼治療に関してどんなふうな印象を持っているのか、どういうところ不安に感じるのかっていうのはよくわかります。
そうすると、そういったことをホームページとかチラシに反映させていく。そういったことで、また患者さんへの理解を深めていく、認知率を高めていく、反応率を高めていくということができますので、ぜひとも開業1ヶ月前、一軒一軒訪問して挨拶回りしていただくことをお勧めします。
この問答の要点
- 新患を集める前に、継続来院してもらう仕組み(特に問診・検査・カウンセリング)をつくる。
- 集客は開業してからでは遅い。開業前の1か月が最も大切な期間。
- 近所への一軒一軒の挨拶回りは、ポスティングの10倍以上の反応があり、地域の不安や印象もつかめる。
